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 明治神宮野球大会は9日、東京・神宮球場で高校の部の1回戦があり、龍谷大平安(近畿・京都)は初出場の札幌大谷(北海道)に5―6で敗れた。

 「このチームの悪いところが全部出てしまった」。試合後、龍谷大平安の原田英彦監督の言葉には、力を出し切れなかった無念さがにじんだ。

 際だったのが、一回の守備だ。1死一、二塁、三ゴロを三塁手・奥村真大(1年)が悪送球し、ピンチが広がった。

 「近畿大会のときは1球1球に緊張感があって、集中していた。その緊張を持ち味の声でほぐしていくスタイルだったのが、今日はリラックスしすぎていた」と奥村は言う。普段からストレッチなどの準備に時間をかけ、ルーティンも大事にしている平安。慣れていない神宮球場では、「いつも通り」が貫けなかった。

 投手の野沢秀伍(2年)も浮足立っていた。1死満塁、投ゴロをつかむと二塁へ悪送球。本塁に投げて併殺を狙うのがセオリーだったが、「状況判断ができていなかった」。傷口を広げ、この回5点を失った。

 京都3位から近畿王者に駆け上がった今秋。試合を重ねるごとに課題を克服した。特に守備のレベルアップが光っていた。近畿大会決勝、延長十二回の末、2―1で競り勝った明石商(兵庫)戦では、内野陣が難しいゴロを処理した後、ワンバウンド送球を徹底していた。

 そうやって鍛えてきた矢先の1試合3失策。原田監督は「京都の予選のときのチームに戻ってしまいました。近畿のみなさんに申し訳ない」と嘆いた。出場が確実視される来春の選抜大会に向け、監督は厳しい表情で言った。「やっぱり基本です。基本的なことを繰り返す」。この冬、また一からたたき上げる。(小俣勇貴

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