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 日本で最古とみられるオスとメスの「カップル」の化石が見つかった――。こんな研究成果を、金沢大などの研究チームが発表した。

 発見したのは、エビやカニの仲間「貝形虫(かいけいちゅう)」の新種の化石。岐阜県高山市の山中で、シルル紀後期の岩石(4億2700万年~4億2300万年前ごろ)から見つかった20個体を調べたところ、オスとメスが混じっていると、確認できた。

 貝形虫はその名のとおり、全身が二枚貝のような殻で覆われ、日本周辺の海域にも生息する。今回の化石はわずか1ミリほど。

 同大の田中源吾助教(古生物学)によると、化石の場合、オスとメスの区別は難しい。しかし、貝形虫のメスには、殻のなかに卵を抱えて育てる空間があり、殻の形でオスと区別できるという。「少なくとも日本では今回が最古の『カップル』ではないか」とする。

 新種は、ラテン語で「結婚の女神」を表す単語「フリッガ」を入れ、「クリンティエラ アンチフリッガ」と名付けられた。研究成果は8日付の、日本地質学会の国際誌に掲載された。(後藤一也)