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 トランプ米大統領は9日、中米から米国境をめざして北上する人々「キャラバン」に絡み、「検問所を通らず国境を越えた不法移民の難民申請は受け付けない」とする大統領令に署名した。キャラバンの人々を米国内に入れないようにする内容だ。アメリカ自由人権協会(ACLU)は同日、「いかなる所でも難民申請はできる」と反発し、大統領令を無効にするよう裁判所に提訴した。

 トランプ氏は9日、記者団に「移民は米国に入ってきて良い。ただし、ちゃんと検問所を通らなければならない」と強調。その上でキャラバンについて「移民が米国にどっと押し寄せているが、入れさせない。今の移民法は廃れ、機能していない。民主党の協力で新たな法律(をつくること)が必要だ」と語った。

 今回の大統領令では、難民申請をできるのは合法的な検問所に限定する。さらに、トランプ政権は合法的な難民申請に対する審査も厳格化する見通しだ。

 トランプ政権は不法入国者が米国内で捕まった後、本国で迫害を受ける恐れがあると訴えて難民申請をした後、行方が分からなくなるケースが増えていると指摘。大統領令では「外国籍の人がいったん米国に入国すると、退去させるのは難しい。巨大な移民集団を今すぐ取り除くことに失敗すれば、さらなる不法移民集団が我が国に押し寄せる」と強調。移民対策強化の必要性を訴えた。

 これに対し、ACLUは「法律ではいかなる所でも難民申請できる。大統領や政権が命令で骨抜きにすることはできない」と猛反発している。(ワシントン=土佐茂生)