拡大する写真・図版 表彰式のあと、笑顔を見せる紀平梨花=上田幸一撮影

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(10日、フィギュアスケート NHK杯)

 滑り終えた瞬間、スタンディングオベーションが紀平梨花(関大ク)を包んだ。あの荒川静香も、浅田真央も、安藤美姫も、同じ浜田美栄コーチに指導を受ける宮原知子も達成できなかったGPシリーズ初挑戦で初優勝。16歳が新時代の扉を開いた。

 「トリプルアクセル(3回転半)を決める」

 SPで失敗し、5位発進だった紀平は、ここに集中した。女子では高難度で跳べる選手が少ないジャンプをフリーの構成に2本入れた。冒頭、トリプルアクセルからの連続ジャンプを決める。2本目のトリプルアクセルも成功。沸き立つ客席の声援を味方に最後まで完璧に滑りきり、「自分の中に一生残る」。

 シニア1年目。今季のフリー曲は、「ゴロゴロゴロ!」という激しい雷鳴で始まる「ビューティフルストーム」を採用。「波とか、雷の音で、すごいパワーにあふれた地球の誕生っていうイメージ。美しい嵐のつもりです」。稲妻が入った衣装も自分がデザインを提案した。衝撃的にシニアデビューする、という決意を込め、まさに、思い描いたストーリーを実現させた。

 幼い頃から運動神経抜群。幼稚…

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