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 甲子園でヒーローだった父親を持つ球児たちが明治神宮野球大会で躍動した。10日、高校の部の準々決勝で、初出場の筑陽学園(九州・福岡)が桐蔭学園(関東・神奈川)に10―1の七回コールドで勝利した。夏の甲子園で準優勝したチームのエースを父に持つ6番右翼手の福岡大真(たいしん、2年)がソロ本塁打を含む3安打1打点、優勝チームの主将が父の1番遊撃手の中村敢晴(かんせい、1年)も、3安打1打点と勝利に貢献した。

 福岡の父は、1994年夏の甲子園で準優勝した樟南(鹿児島)のエース福岡真一郎さん。当時の映像を、大真は少し見たことがある。高校に入るまで甲子園のすごさを知らなかったが改めてすごいと思ったという。

 現在、真一郎さんはトレーナー業を営む。「週に一度指導してもらう。不思議な感じがして、なんて呼べばいいかわからない。少しずつ近づいて、甲子園で通用するような野球をして父を黙らせたい」という。

 父親が甲子園のアイドルだったことについても、「『ファンレターが箱に収まらないくらいもらっとったぞ』とか言っていた。そういうのも含めて、(自分が結果を出して)黙らせたい」と笑顔で言った。

 中村も父親を尊敬している。92年夏の甲子園で優勝した西日本短大付(福岡)の主将中村寿博さんだ。現在は日本文理大(大分)の野球部監督を務めているが、「父が優勝インタビューされたことは聞いています。でも普段は野球のことについては言ってこない。よく言われるのは『元気出していけ』です」と話す。

 4人きょうだいの次男。西日本短大付3年の兄、宜聖(たかまさ)は今秋、ドラフト会議でソフトバンクから育成4位の指名を受けた。敢晴は「父をまだどうやって越えるかわかりませんが、まずは自分も甲子園で優勝して父に並びたい。そしてプロを目指します」と意気込んだ。(坂名信行)

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