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 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦のNHK杯は10日、広島県立総合体育館で女子フリーがあり、16歳の紀平梨花(関大ク)が2本のトリプルアクセル(3回転半)を決めるなど154・72点を出し、5位だったショートプログラム(SP)との合計224・31点で日本勢として初めてGPシリーズデビュー戦で初優勝を決めた。優勝を決め「(トリプルアクセルは)良いジャンプが跳べた。うれしい。気持ちを大事にして、気合を入れて、集中した」と語った。

 SP2位で、第1戦のスケートアメリカを制した宮原知子(関大)はフリーで143・39点、SPとの合計219・47点で2位。SP首位で、第2戦のスケートカナダを制したエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)はフリーで142・85点でSPとの合計219・02点で3位、SP3位の三原舞依(シスメックス)はフリーで133・82点、SPとの合計は204・20点で4位だった。

 紀平は前日のSPはトリプルアクセルで転倒し、69・59点の5位発進だった。フリーは冒頭でトリプルアクセル―3回転トーループの2連続ジャンプを決め、2・63点のGOE(出来栄え)加点を得た。続く単独のトリプルアクセルでも3・09点のGOE加点を得て、冒頭の2要素で25・92点を稼いだ。「ここ(広島)に来てから早くなっている」と感じていた踏み切りを修正し、立て直した。

 これで一気に波に乗り、残る要素もほぼノーミス。スピン、ステップは全て最高のレベル4を並べて、技術点は87・17点。演技構成点は全て8点台を並べ、67・55点をマークした。

 最終滑走で登場した宮原は、2本跳んだ3回転ルッツでいずれも軽度の踏み切り違反。演技後半のダブルアクセル(2回転半)や3連続ジャンプで回転不足も取られ、技術点が71・89点と伸び悩んだ。演技構成点は5項目中3項目で9点台をマークし、71・50点だった。「大きなミス無く演技はできたが、もう少し思い切っていけたら良かった。ジャンプはSPの方が良かった」と振り返った。

 トゥクタミシェワは冒頭のトリプルアクセルで着氷が乱れ、GOEで0・34点の減点になったのが痛かった。残りのジャンプは全てGOE加点を得て、技術点は76・21点。演技構成点は1項目で7点台があるなど66・64点と伸び悩んだ。

 三原は冒頭のルッツ―トーループの2連続3回転ジャンプのトーループで回転不足を取られ、得点が9・13点に伸び悩んだ。残りのジャンプはGOE加点を得るなど、技術点は67・71点。演技構成点は全て8点台を並べ、66・11点だった。

 男子フリーは、午後7時半に開始予定。SP首位の宇野昌磨(トヨタ自動車)が最終前の11番(午後9時4分)、6位の山本草太(中京大)が9番(午後8時48分)、10位の佐藤洸彬(南部美人)が3番(午後7時53分)にそれぞれ登場。最終滑走(午後9時12分)はSP2位のセルゲイ・ボロノフ(ロシア)。