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 ノルウェーに伝わる伝統楽器「ハーディングフェーレ」。形はバイオリンに似ているが、弦を支える駒の下にも弦があり、上の弦を弾くと共鳴する仕組みになっている。この楽器を作る日本人ただ一人の職人が横浜市中区にいる。北欧の大自然を思わせる音色を、日本でも広めたいという。

 「ちょっと弾いてみますか」。同市中区の工房で、原圭佑さん(32)が弓をひくと、柔らかく深い音色が広がる。一つひとつの音がはっきりするバイオリンに対し、豊かでふくよかな音が特徴だ。

 原さんはもとはバイオリン職人。ギターでサザン・オールスターズやゆずを弾いていた高校生の頃、職業選択の本で見た弦楽器職人のイラストに「黙々と作業するのが好きな自分の性格にしっくり来る」と魅了された。英国のバイオリン製作学校に進学し、卒業後、金沢市の楽器店で働いた。

 ハーディングフェーレに出会っ…

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