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 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは12日、ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問に授与した「良心の大使賞」を取り消すと発表した。少数派イスラム教徒ロヒンギャへの迫害や、ジャーナリストらの拘束など言論の自由の弾圧を許しているスーチー氏の「恥ずべき裏切り行為」を理由にしている。

 同賞は人権擁護活動で活躍した人が対象で、同団体のもっとも名誉ある賞。南アフリカの故ネルソン・マンデラ氏やパキスタンのマララ・ユスフザイさんらも受賞している。スーチー氏の受賞は自宅軟禁中の2009年に決まり、解除された後の12年に受け取っていた。

 アムネスティは、国の実質的な指導者であるスーチー氏が、政治的、倫理的な権威を人権の保護や正義、平等のために行使していないことに落胆を表明。スーチー氏側には11日付で「あなたはもう希望や勇気、人権の永遠の防護を象徴する存在ではなくなった」などと取り消しを通知したという。(ロンドン=下司佳代子)