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 高性能爆薬を製造したなどとして、爆発物取締罰則違反などの非行内容で家裁送致された元大学生(19)=名古屋市=について、名古屋家裁(手崎政人裁判長)は、「刑事処分が相当」として、検察官送致(逆送)とする決定を出した。

 手崎裁判長は13日の決定理由で、元大学生がインターネットで入手した情報や知識を悪用していたことなどから、「現実の被害がなく、少年なりに反省の態度を示していることなどを考慮しても、犯情は極めて悪質」などと指摘し、「保護処分を許容することは極めて困難」と判断した。

 決定要旨によると、元大学生は自宅で高性能爆薬の過酸化アセトン(TATP)や四硝酸エリスリトール(ETN)を製造、所持し、TATPなどを公園で燃焼させた。ほかにも、3Dプリンターで銃1丁を製造・所持したり、市販薬などから覚醒剤を作ったりしたとされる。

元大学生をめぐる事件の経緯

8月20日 爆発物取締罰則違反(製造、所持)と火薬類取締法違反(製造、所持、燃焼)の容疑で逮捕

9月7日 3Dプリンターで作ったとみられる銃を所持した銃刀法違反容疑で再逮捕

9月27日 覚醒剤取締法違反(所持)容疑で再逮捕

10月17日 爆発物取締罰則違反、火薬類取締法違反、覚醒剤取締法違反、銃刀法違反の非行内容で名古屋家裁に送致

10月31日 覚醒剤取締法違反(製造)容疑で書類送検

11月6日 3Dプリンターで銃を作った武器等製造法違反(無許可製造)容疑で書類送検。元大学生に覚醒剤の材料の一部を郵送した茨城県の少年(17)が覚醒剤取締法違反(製造)容疑で逮捕

11月13日 名古屋家裁が元大学生を検察官送致(逆送)