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 今秋、ロシア・ウラジオストクに出張した際、地元記者から「北朝鮮の人々にとって聖地のような駅があります」と聞いた。2002年8月、金正日(キムジョンイル)総書記が特別列車で訪ロした際に立ち寄ったオケアンスカヤ駅。「将軍様ゆかりの地」として北朝鮮代表団の定番視察先なのだという。

 市中心部からタクシーで40分。その駅は人家まばらな地にある無人駅だった。場所を間違えたかと思ったが、確かにロシア語とハングルによる案内板がかかっていた。

 「なぜこんな辺鄙(へんぴ)な所に」と首をかしげて思い当たったのは、この駅がシベリア鉄道の始点にほど近いことだ。世界最長の鉄道を介し、朝鮮半島の南、釜山から欧州まで鉄道で結び、物流の動脈にする構想は01年の金正日氏とプーチン大統領との合意事業。ここで繁栄をもたらす大陸横断鉄道の夢を見たに違いない。

 今、息子の金正恩(キムジョン…

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