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 島根県埋蔵文化財調査センターは、大橋川の拡幅工事に伴う松江市朝酌町のシコノ谷遺跡の発掘調査の結果を公表した。縄文時代前期~晩期(7千~2600年前)の地層から、1・2~2・2センチのサメの歯156本などが出土したという。担当者は「サメを食料にしていたと考えられ、当時の食生活を考える上での貴重な発見」と話す。18日に現地説明会を開く。

 同センターによると、調査は6月から、大橋川沿いの計約1100平方メートルの2区域を調査した。そのうちの、深さ約3メートルの礫(れき)層から、サメの歯やクルミの殻、縄文土器などが見つかったという。

 156本のサメの歯は、全長3~4メートルのメジロザメ科のものとみられるという。国内では、北海道石狩市で出土した272本に次ぐ多さ。装身具としての加工は施されておらず、担当者は「そのままの形で大量に出土するのは珍しい」としている。ほかに、イノシシやシカの歯も出土しており、土石流でこの場所に周辺の集落から流れ込んだか、元々ゴミ捨て場だった可能性がある。

 現地説明会は18日午前11時から、松江市朝酌町の矢田渡船朝酌乗船場である。事前申し込みなしで参加できる。問い合わせはセンターの広江耕史さん(080・2887・6998)。(市野塊)