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 浜松市と合併した旧佐久間町の庶民文化をまとめた「佐久間の民俗」が、出版された。民間の民俗文化研究者らでつくる「遠州常民文化談話会」の編著で、2012年に旧水窪町をまとめた「水窪の民俗」に続く北遠の報告書となる。

 旧佐久間町は1956年に1町3村が合併して誕生したが、面積が広くそれぞれの地域の特徴は今も残る。愛知県境で三河の影響が強い浦川地区、天竜川を通じて南信濃の影響が強い佐久間地区、秋葉街道を通じて浜松・磐田と近い山香地区、水窪に隣接して長野・遠山郷と近い城西地区がある。佐久間ダム建設や久根鉱山など中央資本との影響の有無で差もあるという。

 同会は2010年から資料を集め、14年から各地区で合同の聞き取り調査を進めてきた。会の中山正典さんは「役場や教育委員会の記録に残らない歴史、一般の人たちの生活文化を伝える方針で編集した。記録に残すことが佐久間の人たちの誇りにつながればと願っている」と話す。

 本はA4判、463ページと厚…

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