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 日本テレビのバラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」でラオスの祭り企画に「でっち上げ」の疑いが浮上している問題で、週刊文春は14日、タイの祭りを伝えた回にも同様の疑惑があると指摘する記事をネット上で公開した。

 朝日新聞が事実関係の確認を求めると、日テレは祭り企画全体について「番組の意向でコーディネート会社が実質的な主催者となってイベントとして開催したケースがあった」「確認が不十分なまま放送に至ったことについて、当社に責任がある」などと回答。番組用に作られた祭りがあったことと自社の責任を初めて認め「このような事態を招きましたことを、お詫(わ)び申し上げます」と謝罪した。

 週刊文春が今回取り上げたのは昨年2月12日の放送。芸人らがタイの「カリフラワー祭り」に参加し、収穫の速さを地元の人たちと競う様子などを伝える内容で、「年に1度、収穫を祝い祭りが行われる」などとナレーションも入った。他の参加者について「毎年必ず上位に名を残す強豪」と紹介したり、「五穀豊穣(ほうじょう)を願う村人たちの祭り」と実況が入ったりする場面もあった。

 これに対し週刊文春の記事は「日本のテレビが来るので開催した」との地元の村長の声などを紹介。コーディネート会社が参加者に渡す賞金など開催費用を負担したとの証言も交え、祭りは番組用に作られたと伝えている。今年5月放送のラオスの「橋祭り」も、番組用の催しだったのではないかと週刊文春が8日発売号で伝えたばかりだった。

 日テレ広報部は朝日新聞の取材に対し、祭り企画の「詳細を確認中」とした上で「撮影経費の中から、開催費用や賞金、参加費、協力費などが支払われていることもあった」などと説明した。8日には「番組から参加者に賞金を渡した事実はない」との見解を出していた。「番組がイベント、催し物、コンテスト、小さなゲームに至るまで、『祭り』企画として扱ってきたことを、視聴者のみなさまに正しくお伝えできていなかった点についても反省している」との見解も示した。