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 商店街から、住宅街から、「まちの電器店」が消えていく。店主たちが、メーカーが、生き残りを賭けた模索を続けている。

 青い看板が掲げられた店の入り口に、「ナショナル坊や」が置かれている。

 神戸市にあるパナソニックショップ「シヨーデン」の店主は、パナソニックの元社員、森野芳彰(53)だ。7坪ほどの店の棚には、「共存共栄」の色紙。パナソニックの創業者・松下幸之助が、系列店主に向けて繰り返し訴えたことばだ。森野は「古巣(パナソニック)も店も繁栄させたい」と意気込む。

 森野は、2014年にパナソニックが始めた「専門店独立開業プログラム」で独立した最初の社員だ。1990年から約26年、情報機器や半導体部門などに在籍した。

 全国の系列店に、販売促進のノウハウを伝える仕事をしているうちに、自ら店を経営してみたくなったのだという。「お客さんの反応が直接聞ける。サラリーマン時代より、やりがいは大きい」。店を構えた神戸は、生まれ育ったふるさとだ。

 独立開業プログラムでは、退職前に約1年、実際に別のパナショップで働き、経営を学ぶ。さらに、店舗を開くための金銭面での支援も受けられる。

 「いま一度、チャレンジャーとしてお客さんに向き合って頂きたい」

 6月に東京都内のホテルで、パナソニックの社長、津賀一宏(62)の話を聞いたのは、系列店のオーナー、約500人だ。毎年開かれる定例会だが、創業100年の今年は、最近では一番の参加者数だった。

 20年ほど前には、この倍以上…

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