陸自の砲弾、隊員が射撃の設定誤った可能性 防衛省調査

古城博隆
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 滋賀県高島市陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場外に81ミリ迫撃砲弾の破片が飛び散った事故で、訓練をしていた第37普通科連隊員が当初、射撃の設定を誤っていた可能性のあることが防衛省の調査で分かった。

 陸上幕僚監部などによると、事故は射撃訓練を始めて約5分後に起きた。

 訓練開始時に試射した1、2発目の着弾地点が確認できず、部隊は、飛距離を伸ばすように迫撃砲の設定を修正。3発目は目標から北に約1キロずれた場所で煙が上がるのを確認した。

 この弾の破裂にともない、場外の乗用車の窓ガラスが割れたが、演習場外へ破片が飛び散ったとは認識していなかったという。着弾地点は演習場内と判明した。

 部隊が発射方向を南側に再修正し、4発目を撃ったところ、目標区域での着弾を確認したという。

 着弾地点が確認できていなかった砲弾2発は、隊員約250人が15日朝から捜索した結果、演習場内で見つかった。

 岩屋毅防衛相は相次ぐ事故を受けて15日午前、幹部を緊急招集。「国民の命を危険にさらし、また隊員の生命の安全にも関わりかねない重大な事故。極めて深刻に受け止めざるを得ない」と述べ、再発防止の徹底を指示した。(古城博隆)