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 三重県紀北町の紀勢道のトンネルで15日午前に起きたバス事故。運転手が口から泡を吹いて意識を失い、蛇行運転を始めたが、乗客らがハンドルを握ってバスを止め、間一髪で惨事を免れた。乗客らが朝日新聞の取材に応じ、一部始終を語った。

 観光バスは愛知県豊橋市を出発し、乗客約30人を乗せて和歌山県方面に向かって南下していた。乗客によると、運転手は途中でトイレ休憩を取り、事故直前まで運転にも特に変わった様子はなかったという。

 しかし、紀勢道海山インターチェンジを過ぎた後の片側1車線のトンネルで、車が左に寄って何かに当たる音がした。乗客で前から4列目にいた秦政昭さん(68)は「最初はパンクかと思った」と言う。

現場は片側一車線、対面通行

 紀勢道は片側一車線の対面通行部分が多い。バスはその直後反対車線にはみ出して、右側の壁にぶつかり、反動で左側の走行車線に戻った。秦さんと前の席にいた畑中国守さん(76)が慌てて運転席に向かうと、運転手は口から泡を吹いて、硬直していた。

 2人は協力しながら、運転手の体を動かしてアクセルから足を離し、ハンドルを切るなど、数回蛇行して対向車をかわしながら、最後はわざと左側の壁に、バスをぶつけて止めた。異変に気づいてから止まるまでは2~3分程度だった。運転手が救急搬送された後、消防隊員がバスを運転して、尾鷲市街地まで誘導したという。

 秦さんは「止めなければ仕方が無いと思い、必死になった」、畑中さんは「心臓がバクバクだった。乗客にけががなくてよかった」と話した。(広部憲太郎)

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