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 大阪府で梅毒に感染した人が、今年に入り1千人を超えたことが、大阪健康安全基盤研究所のまとめでわかった。現在の集計方法になった1999年以降、最多となり、1千人を超えたのは初めて。全国的に感染者が増えており、専門家は早めに治療を受けることを呼びかけている。

 同研究所によると、大阪府では2016年586人、17年846人で、今年は11日までに1019人。女性の割合が年々増え、全体の約4割を占めるという。国立感染症研究所のまとめでは、大阪の人口100万人あたりの感染者数は31・2人(全国平均13・7人)。東京が最多で同31・7人。

 梅毒は、主に性行為によって性器や口、皮膚から細菌が感染する。感染から数週間後、性器や口の感染部位にしこりや潰瘍(かいよう)ができる。いったんおさまるが、数カ月後に手足を含む全身に赤い発疹があらわれる。発疹は一時的に消えることがあり、感染に気付かないまま他人にうつすことがある。妊娠した女性が感染すると死産や早産などの「先天梅毒」につながるおそれもある。

 性感染症に詳しい「早川クリニック」(大阪市中央区)の早川潤院長によると、数年前は風俗店で働く女性が多かったが、近年は会社員の女性や主婦などが多いという。早川さんは「全身に症状が進行してから受診に来る場合が多い。抗菌薬で治療できるため、早めの受診が大切です」と話している。

 

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(後藤一也)