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 汚染された食用油による大規模な食中毒事件「カネミ油症」の発生から50年。今も続く被害を訴え、教訓を伝えようと、患者が多い長崎県五島市で17日、式典が開かれた。全国の患者ら約200人が集まり、亡くなった被害者を追悼した。

 市や患者らの実行委が「油症の経験を未来につなぐ集い」として主催した。認定患者2322人(3月末時点、故人含む)のうち、長崎県は964人。五島市はその約9割を占める。野口市太郎市長は「事件を知らない世代も増えてきた。被害の現状を認識する機会となることを願う」とあいさつした。

 被害者が高齢化する中、現在まで有効な治療法はなく、一方で未認定の被害者や、患者の子・孫の救済など残された課題は多い。同市の患者団体の旭梶山英臣会長(68)は「一般に流通した油を食したという意味でどこでも起こり得る。未知の化学物質がまた(同様の事件を)引き起こすことを考えておかねばならない」と油症の教訓を訴えた。

 来賓として出席した坂口力・元厚生労働相は「(ダイオキシン類の血中濃度の基準に偏重せず)症状の有無で認定をしてもいいのではないか。50年を節目にもう一度検討すべきだ」と、患者認定のあり方を見直すよう唱えた。

 一方、原因企業のカネミ倉庫(北九州市)の代表者は出席しなかった。同社は取材に「出席を望まない患者がいると考えるため」と答えた。

 午後には、各地の患者や台湾で…

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