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 シルクロードをへて広がった仏教美術の源流をうかがわせる極彩色の人物壁画が、中央アジア・ウズベキスタンで発見された。立正大学と現地の研究者による共同調査団が見つけた。2~3世紀の作とみられ、仏教が日本に伝来する前にいろいろな文化に触れながら変容してきた姿がわかる貴重なものという。

 壁画はウズベキスタン南部、アフガニスタンとの国境の街テルメズ郊外の仏教遺跡「カラ・テペ」(カラ・テパともいう)で2016年秋に見つかった。丘の上数百メートル四方の範囲に仏塔や僧院がある遺跡で、北端の仏塔の脇を約2メートル掘り下げて見つかった石室内に描かれていた。壁画の全体像は解明に至っていないが、このほど提携先のウズベキスタン芸術学研究所から画像の公開が認められた。

 縦横1メートル余の範囲に複数の人物が描かれており、赤や青の鮮やかな色彩が残る。この遺跡では、様式などから2~3世紀のものとみられるギリシャ・ローマ風の人物やインド神話の巨鳥ガルーダの頭部の像のほか、バクトリア語が記された陶片などが出土しているが、まとまった壁画は見つかっていなかった。約300キロ南にあり、タリバーンに破壊されたアフガニスタンの仏教遺跡バーミヤン(6~7世紀)より古い。

 この一帯はバクトリア地方と呼ばれ、北インドのクシャーン朝で2~3世紀に最盛期を迎えたガンダーラ美術の影響下にあった。紀元前5世紀ごろに釈迦(しゃか)が唱え、その後約1千年かけて日本へと伝来した仏教はインドから北西へ出て、アジア内陸部を時計回りに伝わったとみられ、その経路にあたる。日本側の調査団長で立正大学仏教学部の安田治樹教授は「釈迦の生涯を描いた物語図の一部ではないか。彫像や陶器に比べて壁画は残りにくいだけに、日本へ伝わった仏教の変遷をたどるうえで貴重な知見だ」と話す。

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