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 旧京都帝国大(現京都大)の人類学者が1929年、沖縄県今帰仁村(なきじんそん)の墓から少なくとも26人の遺骨を研究目的で持ち去ったとして、琉球王家の子孫ら5人が12月4日、京大に遺骨の返還を求める訴訟を京都地裁に起こす。原告弁護団は「琉球民族の遺骨返還を求める訴訟は全国で初めて」としている。

 墓は91年に村の指定文化財になった「百按司(ももじゃな)墓」。村教委によると、1406~69年に沖縄を治めた王家「第一尚氏(しょうし)」に関係する人が埋葬された。京都帝大医学部の金関丈夫(かなせきたけお)助教授(1897~1983)が1929年、遺骨の特徴を調べて日本人の成り立ちを探ろうと持ち帰り、村は26人の遺骨が京大総合博物館にあると確認しているという。

 原告は第一尚氏の子孫2人と、琉球民族遺骨返還研究会代表の松島泰勝(やすかつ)・龍谷大教授(地域経済論)ら沖縄出身者3人。遺骨の返還と原告1人あたり10万円の慰謝料を求める。警察や行政の許可は得たが、地域住民の合意は得ていなかったと主張する方針だ。原告側は昨春以降、京都大に遺骨の保管状況を尋ね、返還を求めたが、京都大は「問い合わせや要望には応じかねる」と返答したという。

 松島教授は「琉球人にとって遺骨は死者の霊魂そのもの。信仰を守るため返還が必要」と話す。京都大広報課は「提訴に関してはコメントを差し控える。所蔵品は順次調査をしているが正確な把握に時間を要し、個別の問い合わせに応じるのは難しい」としている。

 訴訟では、原告に返還を求める…

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