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 西日本豪雨の影響で運転を見合わせていたJR高山線の坂上(岐阜県飛驒市)―猪谷(富山市)間が21日、約4カ月ぶりに運転を再開した。これで高山線の運転見合わせ区間はなくなった。

 7月の豪雨では、飛驒市宮川町の線路脇の斜面が崩れ、約150メートルにわたって土砂が線路を覆った。沿線の利用者は代行バスを利用するなど不便を強いられ、地元の観光にも影響した。

 この日、富山駅を出発した特急「ワイドビューひだ」が午前9時過ぎ、土砂崩れ現場を通過した。付近の橋には「早期復旧 ありがとう」と書かれた横断幕が掲げられ、地元の小学生ら約80人が「おかえり 飛驒」と書かれた旗を振って歓迎した。列車も警笛を鳴らして応えていた。

 小学6年の小瀬龍飛(りゅうと)さん(12)は「久しぶりに列車を見られて、うれしかった」と話した。

 岐阜県は、土砂が崩れた斜面付近に砂防ダムを建設することを決めた。現場の谷では、過去にも2回の土砂災害が起きており、今も不安定な土砂が堆積(たいせき)しているため、再発の防止を図る。県が鉄道の保全のために砂防ダムを建設するのは近年では例がないという。(山下周平、板倉吉延)