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 子どもの初正月の祝いに武将や七福神、お姫様などを描いた掛け軸を贈る風習が、明治から昭和にかけて北関東などにあった。数年で処分されてしまうことが多い掛け軸を40年以上にわたって集めてきた栃木県壬生町の藤田好三さん(77)が、研究の成果を一冊にまとめて出版し、今年の日本自費出版文化賞を受賞した。

 矢を放つ那須与一、桃太郎や金太郎といった物語の主人公、七福神、お姫様……。藤田さんが昨年3月に出版した「佐野掛地(かけじ)祝い絵図鑑 下野とちぎの民画」(しもつけの心出版)には、自ら収集した500点以上の祝い絵が紹介されている。「手描きもあれば、印刷に手で彩色したものもある。どれも個性的で世相を映していて、飽きません」

 生まれ育った宇都宮市で市職員になり、30代半ばで郷土史に興味を持った。古物商や骨董(こっとう)市で、旧家の文書や雑多な品が入った段ボール箱を1箱数千円で買い集めた中に、古い掛け軸があった。佐野地方で作られた初正月の縁起物で「掛地」と呼ばれると知り、収集と研究が始まった。

 絵柄は多種多様で鮮やかな色彩…

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