「やばい案件がある」 捜査協力選んだ日産幹部たち

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 日産自動車を再建した世界的経営者、カルロス・ゴーン会長は逮捕から一夜明けた20日を、東京都葛飾区東京拘置所で迎えた。この日、拘置所には大使館の車両とみられるワゴン車も出入りした。

 ゴーン会長がゴーン容疑者に変わる端緒は、今年3月ごろにさかのぼる。日産社内で、会長をめぐる不正な資金工作が告発された。

 情報は検察当局にも寄せられた。捜査に協力する見返りに刑事処分を減免する「司法取引」制度が6月に始まる時期だった。関係者は当時、「やばい案件がある。事件になればトップの辞任につながるが、可能性は5~10%くらい」と周囲に語った。

 協力したのは、法務やコンプライアンスを担当する専務執行役員を含む複数の幹部らだった。検察OBの弁護士の助言を受けながら、東京地検特捜部による事情聴取を受けた。

 聴取を重ねるにつれ、検察の幹部は、「コストカッター」と言われながら会社を「私物化」するように映るゴーン会長の姿に驚かされることになる。

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