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きょうも傍聴席にいます。

 今年の成人式、振り袖の販売やレンタルを手がける業者「はれのひ」(横浜市中区)が突如店を閉じ、多くの新成人が晴れ着を身にまとう機会を奪われた。会社は倒産し、元社長の男(56)も銀行から融資金をだまし取ったとして詐欺罪で起訴された。成人式に魅了されて会社経営を志しながら、転落した理由は何だったのか。

 初公判は10月5日、横浜地裁で開かれた。法廷に立った元社長は「間違いありません」と起訴内容を認めた。起訴状などによると、2015年9月期決算で債務超過を隠すなどして、16年9月に横浜銀行から3500万円、東日本銀行から約3千万円をだまし取ったとされる。

 被告人質問では、会社を立ち上げた経緯を弁護人が聞いた。

 弁護人 「ビジネスをしたきっかけは」

 元社長 「以前働いていた会社の新規事業で、振り袖のレンタル担当になりました。店舗マネジャーとして成人式のための撮影会に携わった時に、祖母と父と来たお客様がいました。祖母は目頭をハンカチで押さえていました。『お母様は遅れているの?』と担当者に聞くと、『数カ月前に亡くなった』と。成人式の意味を分かっていなかったが、家族みんなのものなのだと感動しました。一生の仕事にしたいと思いました」

 弁護人 「志を持って事業を始めたということですか」

 元社長 「はい」

 弁護人 「すぐに融資は受けられましたか」

 元社長 「最初は全く相手にされなかったです」

 弁護人 「あきらめようとは思わなかったのですか」

 元社長 「誠心誠意当たれば、認めてくれると思いました」

 「はれのひ」と名づけた会社は2013年、横浜市で事業を開始。約8カ月後には、横須賀市に新規出店した。ただ、業績が伸びているわけではなかった。

 弁護人 「横浜の方は軌道に乗…

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