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 青森市の青森県立中央病院で2017年8月、気管支の内視鏡検査後に女性(当時70)が倒れ、その後死亡する医療事故が起きていたことがわかった。また、同年2月に硬膜下血腫の治療で男性(74)の脳を傷つけ、後遺症が残ったことも明らかになった。病院側はいずれも治療上の責任を認め、計約3900万円を支払うことで患者側と今年10月に和解した。

 病院によると、女性は17年8月末に肺がんの疑いで検査入院中、午前に内視鏡検査を受けた後、夕方に病室で倒れた。肺の周囲に血液がたまる「血気胸」と診断されて輸血などの治療を受けたが、翌朝に心停止。約1時間後に心拍が再開したが、約2カ月後に多臓器不全で死亡した。

 外部の専門家を委員長とする事故調査委員会が遺族の申し出で設けられ、検査自体に問題はなく、発症は予見困難だったと今年6月に報告した。一方で、血気胸の治療にあたった主治医が他の医師に応援を求めていれば死亡が避けられた可能性があると結論づけ、遺族に約2400万円を支払う和解が成立した。

 硬膜下血腫の男性は17年2月、自宅で倒れて救急搬送された。血腫を除くためドリル状の治療器具で頭の骨に穴を開ける際に脳を傷つけ、手などのまひや、言葉が時折出なくなるなどの後遺症が残った。病院側はミスを認めて男性らに謝罪し、約1500万円を支払うことで和解したという。

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(林義則)