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 2015年7月、東京都調布市の民家に小型機が墜落し、住民の鈴木希望(のぞみ)さん(当時34)ら3人が死亡、5人が重軽傷を負った事故で、警視庁は21日、離陸前の重量確認を怠ったなどとして、機体を管理していた「日本エアロテック」(同市)の小山純二社長(65)と、死亡した川村泰史機長(当時36)を業務上過失致死傷の疑いで書類送検し、発表した。

 事故は15年7月26日午前11時ごろに発生。川村機長ら5人が乗った小型機が調布飛行場を離陸後、約800メートル先の同市富士見町1丁目の民家に墜落し、炎上した。民家も全焼し、この家に住んでいた鈴木さんと、川村機長、乗客の早川充さん(当時36)が死亡した。

 捜査1課などによると、機体のマニュアルに規定されていた最大重量は1950キロだったが、離陸時、約60キロ超過した状態だったことが判明。エンジンの出力不足が重なり、上昇中に速度が低下し、墜落したと判断した。川村機長らは離陸前に重量確認を怠り重量超過の影響で小型機を墜落させ、2人を死亡させ、5人に重軽傷を負わせた疑いがある。

 国の運輸安全委員会は17年7月、小型機が重量超過のまま低速で離陸し、過度な機首上げを継続したことで、上昇中に失速して墜落したとする報告書を公表。エンジンについては「不具合の発生を明確に示す結果が得られず、出力が低下していたことを明らかにできなかった」としていた。

 18年5月、国の許可を得ずに乗客から料金を徴収して飛行した航空法違反(無許可の航空運送事業など)の罪で、エアロ社は罰金150万円、小山社長は懲役1年執行猶予3年の有罪判決を受け、確定している。