オランダ・アムステルダム南部の閑静なオフィス街に、池に囲まれたモダンな3階建ての建物がある。門の横には「ルノー ニッサン ミツビシ」と書かれた黒い看板。日産自動車、仏ルノー、三菱自動車の会長に君臨してきたカルロス・ゴーン容疑者がこの会社のトップも務めていることはあまり知られていない。
ここは「ルノー・日産B・V」と呼ばれる統括会社。3社連合の戦略を練る統治の要になっているとされる。統括会社をオランダに置いているのは、税制面の優遇があるためとみられる。
21日朝。オフィスに人影はなく、呼び鈴を鳴らしても応答はなかった。近くのオフィスの女性によると、最近、長期間にわたり改修工事をしたという。「ゴーン会長の会社だったとは知らなかった」。女性は驚いた様子だったが、日産の古参の幹部にとっても、似たようなものらしい。「長年役員をやっているが、ビルさえ見たことがない」
3社の中で現在、ゴーン会長が…
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朝日新聞社会部