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 京都府で最も小さな自治体の大山崎(おおやまざき)町で、新町長が5日に就任した。10月の町長選で自民、立憲、国民、公明の4党が相乗りで推薦した現職候補を破ったのは、共産党が支持した新顔だった。現職候補が圧倒的に有利と見られていたこの町で、何が起きたのか。

 大山崎町は本能寺の変で織田信長を討った明智光秀が、羽柴(豊臣)秀吉に敗れた「天王山の戦い」の天王山がある地だ。面積は関西空港の6割に満たない597ヘクタール。人口は約1万5600人。名神高速と京都縦貫自動車道が交差する物流拠点で、ダイハツやマクセルの工場が進出し、40代のファミリー層も多い。

 「相手は現職で多くの党が応援に入る。無謀な戦いに挑んだと思われたはずだ」。そう振り返るのは、無所属で初当選した前町議の前川光氏(62)だ。

 1994年、町議に初当選。4期連続で務めた。2010年の町長選に無所属で出馬して落選。喫茶店を経営し、14年の町議選で返り咲いた。とはいえ、7月の立候補表明前には、家族から「勝てるはずがないからやめて」と引き留められるほどだった。

 再選をめざした現職候補の山本…

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