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 パキスタン南部カラチで23日、中国総領事館が武装集団に襲撃された。治安当局によると、少なくとも警官2人が死亡、警備員1人が負傷した。総領事館員は避難して無事だった。地元の武装勢力が犯行声明を出した。

 治安当局や現地報道によると、武装した男3人が同日午前9時半ごろ、総領事館の入り口に近づいて発砲し、手投げ弾を投げつけた。駆けつけた治安部隊との銃撃戦の末、男3人は死亡したという。近くにいた市民2人が死亡したとの情報もある。地元テレビは総領事館周辺に爆音が響き、黒煙が上がる様子を伝えた。

 襲撃後、パキスタンや支援国の中国を敵視する地元武装勢力が、犯行声明を出した。この武装勢力は、南西部バルチスタン州の独立を求めており、同州で進む中国主導の「シルクロード経済圏構想」(一帯一路)のインフラ開発に反対し、攻撃を宣言していた。8月には同州で中国人労働者を乗せたバスを自爆攻撃し、乗客5人を負傷させた。

 パキスタン治安当局は中国人や関連施設がテロの標的になる恐れがあるとして保護対策を強化している。

 事件を受けて、パキスタンのクレシ外相は、中国の王毅(ワンイー)国務委員兼外相に電話で状況を説明した。中国外務省によると、王氏は再発防止を求めたうえで「中国とパキスタンの友情を損なういかなる試みも成功しない」と強調した。(バンコク=乗京真知、北京=冨名腰隆)