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 台湾で24日、投開票された統一地方選は、与党民進党が惨敗し、蔡英文(ツァイインウェン)政権への有権者の不満が一気に噴出する結果となった。無党派層のうねりに支えられた国民党候補の韓国瑜氏が、民進党の「牙城(がじょう)」高雄市の市長選で当選。既成政党に距離を置く無党派層が台湾政治を大きく揺り動かしている。

 「支持者を失望させてしまった。申し訳ない」

 与党民進党が地方選で大敗したことを受けて、蔡英文(ツァイインウェン)総統が24日夜に開いた記者会見。蔡氏は用意した原稿を淡々と読み上げ、党主席を辞任する意向を明らかにして謝罪した。

 地滑り的な大敗と言える今回の選挙結果は、2016年の就任から2年半となる蔡氏の政権運営にノーを突き付けるものだ。

 この間、蔡氏が取り組んだ公務員らの年金を削減する改革は、元軍人らが台北市の繁華街で「蔡英文は辞めろ」と激しいデモを延々と繰り広げて混乱ぶりを印象づけた。

 構造的な低賃金や労働条件の悪さを改善する労働法制の改革では、いったん制定した法律を経済界の声を受けて1年後に再改正。総統選の際に支持を表明した同性婚の法制化は、世論が割れていることを理由に結論を先送りした。両者とも蔡氏当選を後押しした若者が望んだ政策だけに、蔡氏離れに拍車をかけた。

 いずれの判断も、反対意見に配慮し、話し合いや合意を重視する蔡氏の政治スタイルが背景にある。「蔡総統は自分で結論を出すのを避けている」と指摘する有権者は多い。「期待を裏切られた」という市民の気持ちが重なり、今回の敗北に至ったとみられる。

 大敗を受け、民進党の重鎮で総…

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