[PR]

 学生と伝統産業の若手職人が茶席を通じて交流を深めるイベント「○○(まるまる)道具ト茶会」が25日、京都市北区の陶々舎(とうとうしゃ)であった。

 年齢の近い職人の働き方や暮らしに触れ、理解を深めてもらうことで、学生らが伝統産業を応援したり、職人を志したりするきっかけにしてもらおうと、京都市や異業種の若手職人でつくる「京の伝統産業わかば会」が初めて企画した。

 陶々舎は、若手の茶人らが共同生活をする古民家。茶会をはじめ、伝統文化に関する様々なイベントが開かれている。

 この日は京漆器や京菓子、京友禅などの職人11人と、府内外の大学や専門学校に通う学生ら12人が参加した。茶会では、京都市山科区の漆職人柴田明さん(30)がつくった漆塗りのお椀(わん)やさじが茶道具に使われ、学生から「見た目やさわり心地に温かみがある」といった声があがった。

 京都市中京区にある甘納豆専門店、近藤健史(たけし)さん(28)がつくった甘納豆もふるまわれた。柴田さんは「学生と接する機会は少ないので、じかに感想を聞けてとても貴重でした」。

 平安女学院大学の2回生、記田鈴(きだすず)さん(20)は「伝統を守り続ける職人さんたちの話を聞いて、作品を見る目が変わりました」と話した。(佐藤秀男)