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 九州一の大河を歌った合唱組曲「筑後川」が12月、初演から50周年を迎える。「みなかみ」に始まり「河口」に終わる組曲は、人生になぞらえて広く愛され、楽譜が17万部発行される合唱屈指の人気曲となった。12月9日、初演の地・福岡県久留米市で記念の演奏会がある。

 《筑後平野の百万の生活の幸を 祈りながら川は下る 有明の海へ》

 11月半ば、同市内であった久留米音協合唱団の合宿練習は、最終楽章「河口」のクライマックスにさしかかった。「フォルテッシモ。思いきって声出そう」と常任指揮者、森時達行さん(43)の指示で、約60人の歌声は力強さを増した。

 1968年12月20日、「筑後川」を初演したのが、この市民合唱団だ。

 日本を代表する作曲家、團伊玖磨(だんいくま)(1924~2001)と地元の現代詩人で医師の丸山豊(1915~89)が、合唱団創立5周年記念に書き下ろした約18分の混声合唱組曲。

 《阿蘇外輪の春 溶岩の寝床で いま生まれたばかりの川》

 《自然に育てられた愛が 筑後平野の 百万の生活のなかへ》

 阿蘇外輪山で生まれた水滴が、平野で大河となり悠々と有明海に注ぐまでを、5楽章で表現する。

 初演翌年に楽譜が発売され、73年に全日本合唱コンクールの課題曲にもなり全国に広がった。88年、高校教科書に「河口」が登場、卒業式でも広く歌われる。カワイ出版(東京)によると楽譜は現在100刷、17万部を発行。戦後の合唱曲屈指の「ヒット曲」だ。

 OBの樫村正生さん(72)は…

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