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 朝夕の冷え込みが厳しさを増し、県の伝統野菜「万木(ゆるぎ)かぶ」やダイコンを棚に掛けて天日に干す「はさ掛け」が、彦根市石寺町のJA東びわこ直売所「美浜館」で始まっている。

 万木かぶは高島市安曇川町西万木原産で直径10センチほどの赤カブ。根の先まで鮮やかな紅色で、漬けると中まで真っ赤に染まる。

 カブ類は、寒風にさらして漬けると甘みが増す。はさ掛けは冬の湖岸の風物詩だが、近年は減少。それでも干したカブやダイコンを求める人は多いため、JAは今月、直売所に高さ2・7メートル、幅15メートルの金属製の「はさ」を設置した。26日は万木かぶやダイコンをJAの職員らがはさに掛けた。12月中旬ごろまで約1トン分を干す。

 はさ掛けしたカブは、愛荘町の農事組合法人「西出稔(みの)り会」が栽培、収穫したもの。会は3年前に漬物加工グループを立ち上げ、15人が万木かぶを約30アール栽培している。今年は約4トンを収穫し、干し終わったものは「稔り漬」として12月中旬ごろから順次、直売所などに出まわる予定。(大野宏)