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オリックス 井上亮社長に聞く

 企業は希望者の全員を65歳まで雇うことが義務づけられており、この年齢の引き上げを政府が検討している。オリックスの井上亮社長に、見解を聞いた。

 社員を70歳まで抱えること自体に問題はありません。ただし、若手のやる気をそがないようにしなくてはならない。(継続雇用年齢の引き上げによって)ベテラン勢が増えて若手が昇格しにくくなる、という事態は避けなければなりません。

 上が滞留してポストが空かず、大卒の新人が「課長や部長に一体いつなれるんだろう」と感じれば、やる気もなくなる。「言われたことだけやればいい」と、なってしまいかねません。

 オリックスでは、60歳以上の社員は原則「主幹」という肩書にして、役員や専門技能のある人以外は、基本的にラインから外れてもらっています。主幹の中でも、仕事ぶりや成果に応じ、S、A、B、Cとランクづけして給料に差をつけています。

 後輩に慕われ、成果を出し続けるベテランもいます。一方で、成果をあげずに自分のポジションを守ることばかり考えている人もいる。

 若い部長をつかまえて、「○○クン、君は昔、俺の部下だったな。当時は失敗ばかりしていたな」などと、その部長の部下の前で言えば、部長の権威は下がってしまう。職場でそんな振る舞いが蔓延(まんえん)したらアウトです。(継続雇用年齢の引き上げについては)会社への影響をしっかりと考えないといけないでしょう。(聞き手・榊原謙)