写真・図版 
[PR]

 視力をほとんど失った人に「光」を届ける――。そんな医療機器の開発が本格化している。すでに米国では承認されたものがあり、日本のチームも新たな製品の開発を目指す。人工的に得られる「視覚」とは、どんなものなのか。

網膜を刺激、電気信号で視覚を再現

 眼鏡をかけた男性が、床に引かれた白線の上をゆっくり歩く。男性は目の病気で視力がほとんどないが、ほぼ白線に沿ってまっすぐ歩くことができた。

 これは2014~15年に大阪大などが試みた臨床研究での歩行テストの様子。男性は、人工的に視覚を得るための機器の一種「人工網膜」を取り付けた。

 耳の後ろには、無線通信できるコイルを埋め込んだ。コイルから体内ケーブルでつながった小型のチップも、眼球の「強膜」と呼ばれる膜に付けた。

 視覚を生み出すしくみはこうだ。

 まず、眼鏡のフレームに取り付…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら