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 茨城県石岡市八郷地区の旧小幡地区公民館が、ウイスキーの蒸留所に生まれ変わる。木内酒造(那珂市)が市から土地と建物を買い取り、来年6月にも工場を稼働させる予定だ。市が26日の会見で発表した。

 旧公民館は、東日本大震災を機に行った公共施設の点検で耐震基準を満たしていないことが分かり、使えなくなった。市は有効利用のため企業誘致を試み、市内の県フラワーパークでレストランを運営する木内酒造と合意。筑波山が見える立地が特に評価されたという。

 鉄骨2階建ての旧公民館は、12月から耐震を含む改修工事を始め、ウイスキー醸造棟とする。2020年には敷地内にウイスキー熟成棟を新築する予定。軌道に乗れば1日に600リットル、年間で瓶16万本にあたる12万リットルを生産する見込みだ。

 原料の大麦の4割程度は地元での供給を目指し、市内の農家に栽培を依頼する。八郷地区は柿やみかんの産地でもあり、果実のリキュールやスピリッツの生産も視野に入れる。生産設備だけでなく、見学通路や試飲スペースを備えた観光施設として整備していくという。(青瀬健)