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 ミカンの収穫の最盛期を迎えた和歌山県内に、全国から収穫を手伝う「援農者」が続々と訪れている。シェアハウスに住みながら農作業を手伝い、人手不足の農家を支える。農家にとって助けになるだけでなく、援農者同士の交流を深める場になっている。

 11月中旬、約1ヘクタールにわたってミカン園が広がる海南市下津町の段々畑。「踏み外さないように、気をつけて」。農家の坂口正起さん(50)が「蜜柑(みかん)援農」のプロジェクトに参加する男女2人の援農者に声を掛ける。2人は、はさみで手際よくミカンを取り、ケースの運搬作業などに汗を流した。「体が慣れるまで大変ですが、段々畑で見晴らしも良くて本当に気持ち良い」。今年初めて援農に参加した千葉佳奈子さん=長野県=が話した。

 農家と援農者を引き合わせる「蜜柑援農」は、海南市下津町の「FROM FARM」が2016年から始めた。代表の大谷幸司さん(40)が農業に興味がある若者をインターネットで募り、人手不足の農家に受け入れてもらっている。今年は11月中旬から12月末まで計約40人が26農家に分かれて収穫や運搬などを行う予定だ。空き家を活用したシェアハウスで生活し、農家から報酬をもらいながら、朝7時から夕方5時ごろまで働く。

 援農者は20代から40代後半…

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