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災害考古学 第2部:3

 「大内裏(だいだいり)や役所の建物、民家、神社仏閣まですべて倒れ、一軒も建っていない。(中略)天下の大災、古今にならぶものがない」(989年9月20日、平安時代末期の歴史書「扶桑略記(ふそうりゃっき)」)

 「京の大小の建物のほとんどが破壊された。人畜の多くは建物の下敷きになって死んだ」(1034年9月30日、平安時代中期の貴族、源経頼〈みなもとのつねより〉の日記「左経記(さけいき)」)

 こうした文献史料の記述から、中世の京都を襲った台風の長期傾向や実態を明らかにする研究が進んでいる。立命館大学の片平博文・特任教授(歴史地理学)によれば、歴史上の台風は、江戸時代や鎌倉時代の蒙古(もうこ)襲来の時期を除いては、あまり研究が進んでいない。だが、中世の京都には継続して書かれた貴族の日記が複数あるため、当時の台風情報が復元できる可能性がある。そこで、片平さんは8世紀末~14世紀末の京都とその周辺に大きな影響を与えた台風の記述を、東京大学史料編纂(へんさん)所が公開する古記録のデータベースなどから探し、台風の襲来時期や季節的な傾向を分析してみた。

 中世の日記などの文献史料には…

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