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 中国国営新華社通信はこのほど、国内3隻目となる空母が「順調に建造中だ」と報じた。中国の国営メディアが3隻目の空母建造を報じるのは初めて。ただ、香港紙サウスチャイナ・モーニングポストは27日、新型空母の建造に遅れが出ていると報じた。

 中国の空母展開は、旧ソ連軍の空母をウクライナから購入して改修した「遼寧」を12年に正式配備。さらに初の国産空母が今年5月から遼寧省・大連で試験航行を重ねており、19年中にも就役するとみられる。

 新華社は、中国最大級のSNS「微信(ウィーチャット)」向けの記事で、新たな空母建造に言及した。建造場所や性能などの具体内容に触れていないが、複数の軍事筋は上海で建造が進んでいると明かす。

 3隻目の飛行甲板は艦載機を加速して発進させるカタパルト方式が採用されるとみられ、自力滑走のスキージャンプ方式だった過去の2隻から性能の向上が予想される。動力に原子力が用いられるかにも注目が集まる。

 一方、サウスチャイナ・モーニングポストは軍事筋の話として、新型空母に搭載する艦載機の開発にコストがかかっているほか、軍事費高騰に対し予算見直しの必要が出ている点を指摘。さらに中国は2030年までに4隻の空母運用を目指すが、その計画も最近延期されたとし、米国との貿易紛争が激しくなる中で刺激を避ける狙いがあるとしている。(北京=冨名腰隆)