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 チベット亡命政府は28日までに、今月末からインド北部ダラムサラで開く予定だったチベット仏教の高僧会議を延期すると決めた。この会議では、最高指導者ダライ・ラマ14世の後継者の選び方なども議論する方向だった。

 会議参加者の一人であるチベット仏教ニンマ派の高僧が死去し、後継者を選ぶ必要があるため、会議が延期されたという。高僧の後継者が選ばれ次第、ダラムサラで会議を開く予定で、時期は来年以降になるとみられる。

 チベット仏教には「すべての生き物は輪廻(りんね)転生する」という考えがあり、観音菩薩(ぼさつ)の化身とされるダライ・ラマは、死去後に生まれ変わりの少年を探して後継者にする伝統が数百年続いてきた。

 ただ、この方法はチベット亡命政府を敵視する中国政府が都合の良い後継者を選び、利用する懸念がある。ダライ・ラマは今月、朝日新聞などのインタビューにチベットの人々が民主的に選ぶ必要性を語っている。(ニューデリー=奈良部健)