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 多くの私立大で今月から、来春の入学をめざした出願の受け付けが始まる。医学部入試を調査している文部科学省は「不適切だと疑われる事例が複数ある」としか公表せず、大学名などを明かしていない。大学側の公表も遅れており、志望校を選ぶ受験生に困惑が広がっている。

 「不正のうわさが色々とある中で志望校を決めるのはつらかった」と、東京都内の私立高3年の女子生徒(18)は話す。大学ごとに入試問題の傾向が違うため、志望校を絞ろうとしたが、疑いのある大学がどこかを考慮せずに、受験先を決めるしかなかった。「『不適切入試が疑われる大学がある』とだけ発表され、中途半端すぎる」

 医学部専門予備校「メディカルラボ」(本部・名古屋)では10月下旬から、受験生、保護者と出願校を決める面談をしている。女子や浪人回数が多い受験生に不利な大学があるという情報は以前からあり、そうした大学の受験は避けるようにしてきた。別の予備校では、不正が明らかになった大学の出願を取りやめる受験生が出ているという。

 大学側の判断によっては、2019年度入試の募集枠にも関係する。文科省による調査の発端となった東京医科大は、過去2年分の入試を再判定し、101人が不正で不合格になっていたと発表。最大63人まで入学を認め、その分、19年度の一般入試の募集枠を減らすことにした。メディカルラボ本部教務統括の可児良友さんは「出願後に、その大学で不正入試の事実が明らかになれば、受験生が動揺する。文科省も大学も早く公表してほしい」と話す。

 文科省は10月中旬、「複数の大学で不適切な入試の疑いがある」としたうえで、大学側の自主的な公表を求めた。

 だが、これまでに不正を公表したのは、東京医科大と昭和大、神戸大のみ。現役と1浪生に一律加点していた昭和大は「第三者委員会で調べる」としたものの、委員会の設置や今後の対応を尋ねる取材には「回答しない」と返答。神戸大は、推薦入試の地域特別枠で医師や公的医療機関が少ない地域の出身者に加点していたが募集要項に明記していなかったと公表し、数人を追加合格にする可能性があるとした。

 文科省から指摘を受けた順天堂…

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