米人気アニメ「スポンジ・ボブ」の原作者、スティーブン・ヒレンバーグさんが26日、筋萎縮性側索硬化症(ALS)で死去した。57歳だった。「スポンジ・ボブ」は、海底生物に詳しく、イラストも描くヒレンバーグさんが創りだした独特の世界で、米国だけでなく、日本など世界中で人気を得ていた。

 ヒレンバーグさんは1984年に海洋資源についての学位を得て大学を卒業したあと、海洋生物の教師をしていた。イラストを描くのが好きで、生徒に教える際にイラストを描いていたことが高じ、その後、大学院でアートの修士号を取得。アニメの道に進んだ。

 スポンジ・ボブは、海底でパイナップル形の家に住む黄色いスポンジを主人公にしたアニメで99年に放映を開始。従来の子ども向けアニメにはない独特のイラストで、米国で大人気になった。

 ヒトデの親友パトリックや、スポンジ・ボブが勤めるバーガー店の店主「ミスター・クラブズ(日本では『カーニ』)」らが繰り広げる海底の生活は、ほのぼのとした味わいがあり、幅広い世代からも支持を得た。250話のエピソードがあり、60以上の言語に翻訳され世界各国で放映されていた。スポンジ・ボブを放映している米テレビ局「ニコロデオン」は27日の声明で、「スティーブはスポンジ・ボブに独特のユーモアと純真さを吹き込み、子どもたちや家族に喜びをもたらした」とヒレンバーグさんの死を悼んだ。(ラスベガス=尾形聡彦