【動画】夜の湖畔を彩る「森と湖の光の祭」が開幕へ=角野貴之撮影
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 闇夜の湖畔を幻想的なあかりで彩る「森と湖の光の祭」が1日夜から、埼玉県飯能市にある北欧文化を体験できる施設「メッツァビレッジ」で始まる。光のアートで知られる芸術集団「チームラボ」の作品群が湖面や森の中を彩る。

 11月29日の報道向け内覧会では、施設に隣接する宮沢湖周辺に、触れると色彩が変化する大人の背丈ほどの球形のあかりが無数に並んだ。水紋のように広がる色彩の変化を通じて、自然とつながる疑似体験を楽しむ仕組みだ。点灯中は有料で年末年始を除き3月3日まで。入場料は中学生以上1千円(土日祝日1200円)、4歳以上小学生以下500円(同600円)。(角野貴之)

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 夜の湖畔の遊歩道。数メートルおきに、人間くらい高さの卵形をした物体がある。たたいたり倒したりすると、色が変わり、ほどなく隣の物体が同色に同調し、次々と色の変化が湖畔をめぐっていく。「森と湖の光の祭り」のタイトル通りだ。

 この際、大人げないという言葉は捨てて楽しむ。空気で膨らませた、起き上がりこぼしのような物体たちに遭遇するたび、パンチし、押し、軽く蹴る。白から黄、黄から赤、赤から青など変わる。その変化が周囲に伝わっていく。

 「起き上がりこぼし」のほかに、ヘリウムガスで浮遊する球体、水面に浮かべた物体、紅葉している木々に当てる照明が、連鎖的に呼応していく。水面と周囲の小山にも映えていく。参加者の行動を起点に森と湖が全体で応えてくれる。

 会場の宮沢湖は1周約2キロのダム湖。LEDとセンサーを駆使した作品を制作しプロデュースするのはチームラボ。アーティスト、プログラマー、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家ら、様々な分野の専門家500人が集まるアート集団。2001年に活動を始め、「ミラノ万博2015」日本館のほか、シリコンバレーや台湾、ロンドンなど世界各地でデジタル技術を駆使したアート展を開催している。

 代表の猪子寿之さんは「森と湖そのものを、相互に呼応するアート空間にした。デジタルアートだからできた」と語り、「自然のなかで自然と対話する感覚を味わってもらえれば」と狙いを話す。

 物体の数を尋ねると、内緒という。「すっごくたくさんです。具体的な数字が出るとイメージが固定しちゃうので。ここに来て、実感してください」と笑った。

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 「チームラボ 森と湖の光の祭」(朝日新聞社など主催)は12月1日[土]から来年3月3日[日]まで、埼玉・飯能のメッツァビレッジ。2月11日[月][祝]までは午後5時30分~午後9時、12日[火]から3月3日[日]は午後6時~午後9時。入場は午後8時まで。

 中学生以上平日1千円(土日祝日1200円)、4歳以上小学生以下平日500円(同600円)、3歳以下無料。公式サイト(http://metsavillage.teamlab.art別ウインドウで開きます)。(曺喜郁)