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 2004年12月に起きたインドネシア・スマトラ島沖の大地震とそれに伴うインド洋津波では、死者・行方不明者が22万人以上に上った。なかでも壊滅的な被害を受けたのが、スマトラ島北部アチェ州の州都・バンダアチェだった。筆者は09年と13年の2度、郊外にある高台に建てられた復興住宅を訪れた。

 当初、政府は津波で被災した住民を、海岸線から離れた安全な場所に移住させようとした。山の上にある復興住宅はその典型だ。しかし、地震から5年たった09年にはすでに、明らかに人が住んでいないとわかる住宅があった。

 13年には現地の研究者の案内で、やはり高台にある通称「ジャッキー・チェン村」を歩いた。中国赤十字会などの支援で建てられた600棟もの復興住宅だ。カーテンもなく人の気配のない住宅や、玄関に雑草が生い茂って長期間、人が住んでいないと思われる住宅がさらに目立っていた。

 住宅再建を果たした世帯もある…

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