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 新幹線の台車から異常時に発生する「臭い」を感じ取る訓練をJR西日本が30日、初めて公開した。昨年12月にのぞみの台車に亀裂が入ったまま走行を続けた問題を受けて導入した訓練の一つで、運転士と車掌、客室乗務員の計約1千人を対象に今年2月から実施している。

 この日の訓練は、新大阪駅に隣接するJR西の施設であり、運転士5人が参加。台車内にある歯車箱、軸箱、継ぎ手の各部に実際に使われている3種類の油脂を熱し、焦げたような臭いが用意された。それぞれ密閉した容器を開けて臭いをかぎ、車内で異臭が発生した際の動きについても確認した。

 台車亀裂問題が発生した際、JR西の乗務員らは博多―新大阪間の走行中、車内の異臭に気づきながら停止して点検できなかった。その反省からの訓練で、参加した運転士の古市健祐さん(38)は「鼻をつくような刺激臭がして、新幹線を止めないといけない臭いがわかった」と話した。(波多野大介)