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 西郷どん、おやっとさぁ(お疲れさま)――。明治維新(戊辰戦争)150年だった今年、県外に長期貸し出しされていた郡山市立美術館の石版画「西郷隆盛肖像」が11月、ほぼ半年ぶりに帰ってきた。当面は人の目に触れる機会はない。「維新三傑」の一人は収蔵庫で静かに英気を養う。

 薩摩藩出身で西郷と面識があった床次(とこなみ)正精の作品。西郷が没した西南戦争から10年後の明治20(1887)年に完成した。作品の右下には、西郷の弟従道と後に第2代内閣総理大臣を務めた黒田清隆の名前とともに「検閲」の文字がある。2人が「お墨付き」を与えたと考えられ、生前の写真が確認されていない西郷の容姿を忠実に再現した数少ない作品とされる。

 英国や日本の近代美術の収集で知られる郡山市立美術館。明治期の石版画も多く所蔵していて、西郷の肖像もその一つだ。これまでも貸し出しや画像の提供依頼に応じることはあったが、今年は維新150年という節目の年であることや、NHK大河ドラマ「西郷どん」が放映されていることもあって、各地で引っ張りだこだった。

 同館によると、「西郷どん」の…

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