[PR]

 「目を背けないで」。取材を仲介したNGOスタッフの事前の言葉の意味がわかった。イスタンブールのホテルに現れたムーサ・サルハン君(6)の顔の4分の3、両手は赤く膨れあがっている。シリアで暮らすが、NGOの支援で皮膚の移植手術を米国で受ける。経由地のトルコで話を聞いた。

 内戦下のシリア北部で1年半前、サルハン君は空爆に遭い、全身にやけどをした。トルコで治療を受けたが、戻ったシリアに十分な医療体制はなく、テント暮らしの環境も加わって症状が悪化した。友達はおらず、兄弟とだけ遊ぶ毎日だ。

 同じくシリア北部で5年前に全身やけどを負ったアヌワル・フセイン君(8)は、ストーブから出た火に包まれた。母親によると、避難先でストーブ用の燃料が手に入らず、劣悪な質の油を使ったという。「ほかの子どもが怖がる」という理由で小学校から通学が認められない。

 取材中、ずっと不機嫌そうだっ…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら

関連ニュース