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【連載】この国と原子力①

 「原子力村」。私がその言葉を初めて記事に使ったのは、朝刊の連載「神話の陰に」の1回目(2011年5月25日)だった。

 連載は、東京電力福島第一原発の事故がなんとか小康状態に入ったところで、日本の原発政策を問い直そうという趣旨だった。

 朝日新聞の記事データベースで調べると、「原子力村」はそれまでも何度か使われていたが、あまり一般的ではなかった。それが事故後に浸透していった。

 当初、「原子力村」は電力会社の原子力部門を指していたようだが、私たちは電力会社の「外」にも広がっていると考えた。それは関係産業界や政界、官界、さらに学界、労働組合なども巻き込んだ広大な世界だ。

 この連載のときの取材メモには、いまも刺激的な言葉が残る。

 「原子力部門は伏魔殿。そこを…

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