石村裕輔
昨年10月、記者(50)の長女が男の子を出産し、おじいちゃんになりました。でも、幼い子どもとどう接していいのやら。戸惑っていると、長女や妻から冷たい視線……。このままではまずい。救いの手を求めて、孫育て講座をのぞきました。
東京都調布市の公民館に十数人の年配者が集まっていた。男性もちらほら。講師をつとめるNPO法人「孫育て・ニッポン」理事長の棒田明子さん(50)は「子育てには本来、たくさんの人の力が必要なんです」と語りかけた。
父親も子育て、のかけ声は高まっているものの、棒田さんらの調査では、母親と子どもだけで過ごす時間が長い孤独な育児がまだまだ目立つ。地域とのかかわりも薄く、「親が周囲の子育てを見てまねる機会が減っている」と指摘。だからこそ祖父母のサポートがあれば、親も子も助かるという。
でも何をすれば……。「子どもに生の声を聞かせてほしい」。そんなことでいいの?
最近はメールやLINEによるやりとりが増え、電話で誰かと話す機会は少なくなっている。車の運転中はカーナビを頼り、コンビニの会計もピッピッで済む。大人同士の会話に子どもが触れる機会が減っている。事前にメールで電話をしてもいいか尋ねるなどの配慮は必要だが、「会話を耳にすることで、人と人との関係にはいろいろあると伝えてほしい」。
育児に奮闘する母親のため、ちょっとの時間、子どもを預かるだけでも役に立つそうだ。「何をすればいいかわからなければ、してほしいことを娘や息子に聞いちゃってください。逆に、自分が孫とやりたいことも伝えて」
未就学児に聞くと、じいじ人気…
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