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(2日、福岡国際マラソン)

 4位でゴールした瞬間、設楽悠太は両手をひざについた。「とにかくしんどかった」。前日本記録保持者として優勝を狙ったが、思うように体が動かなかった。

 中盤までは先頭集団で、他選手の出方をうかがった。しかし30キロ手前でしんどくなったといい、32キロ過ぎで遅れ始めた。「呼吸は楽だったんですけど、足が全然ついていかなかった」。そのまま引き離され、東洋大の2年後輩、服部勇馬に優勝を許した。

 今年2月の東京で2時間6分11秒の日本新記録(当時)をマーク。日本実業団陸上連合から報奨金1億円を贈られた。レース後、右すねの疲労骨折が判明。9月のベルリンを回避した。「夏の状態を考えると、よくここまで戻ってきたなという感じです」と手応えも口にした。

 次のフルマラソンは来年3月、東京の予定。現日本記録保持者で同学年の大迫傑(ナイキ・オレゴンプロジェクト)と直接対決の可能性もある。「今日の結果で練習を変えることはない。今まで通り継続すれば、日本記録(2時間5分50秒)に近いタイムが出ると思う」。26歳に悲観はなかった。(辻隆徳)